◾️STATEMENT
大好きな動物たちと、自分が心から「かっこいい」と信じるもの。
それらを掛け合わせることで、まだ誰も見たことのない命を描き出したい。
それが私の制作の原動力になっています。
現実には存在しない色の生き物や色々な組み合わせで描くことは、私にとって自分の中にある「当たり前」という壁を壊し、新しい発見に出会うための大切なことでもあります。
人間が一人ひとり異なる感性を持っているように、私の描く生き物たちもまた、独自の物語を持っています。
私の作品が、あなたの自由な感性と共鳴し、新しい視点を見つけるきっかけになれたらとても嬉しいです。
 
-------- WAKA
 
 
WAKAの作品には、美しさと同時に、はっきりとした緊張感が宿っている。
それは装飾の巧みさや描写の精密さだけによるものではない。
彼が描いているのは、「美」と「本能」がまだ切り分けられていない、もっと原初的な世界だからだ。
羽根や花に覆われた狼、鋭い牙と開かれた口。
そのモチーフは一見すると神話的で幻想的だが、そこにあるのは単なる夢想ではない。
生きることに伴う暴力性、衝動、恐れといった要素を、 WAKAは一切隠さず、むしろ精緻な装飾によって正面から可視化している。
WAKAにとって装飾とは、世界をやさしく包み込むためのものではない。
それは、本能の鋭さを覆い隠すことなく、むしろ際立たせるための手段である。
美しいからこそ目を逸らせない。繊細であるがゆえに、作品は強い。
彼の描く存在は、守護と警告、祝福と試練を同時に差し出してくる。
観る者はその前で、「癒されているのか、試されているのか」判断できないまま立ち尽くすだろう。
その曖昧さこそが、 WAKAの表現の強度であり、現代において極めて誠実な態度だと言える。
WAKAは、美しさの中に潜む野生を描く作家である。
そしてその野生は、私たちが生きているこの世界の、もっとも正直な姿なのかもしれない。
 
 
———————— Curator 米原康正
 
 
◾️PROFILE

WAKA
アーティスト /イラストレーター
2000 大阪生まれ
2022 近畿大学 文芸学部 芸術学科 造形芸術専攻 卒業
デジタル、アナログ両方で制作。
動物や神獣などをモチーフに作品を制作している。