◾️STATEMENT
 
物事はゆらぎ移ろうことが当然で、不確かだけれどそれが豊かに思います。これまで変わらず続けているのは私が感じる「今」を絵にすることですが、消えゆく今を追いかけるのは雲を掴むような気持ちです。これからも、どこかのはざまで心が跳ねる何かを見落とさないよう曖昧な境界線を私なりの形で残していきたいです。
 
-------- 中原亜梨沙
 
最初の打ち合わせの時、「日本画はしばらく描いていない」という話を本人から聞いた。
だけど中原亜梨沙という作家の日本画を見たいと、
僕は無理なお願いを承知で、「いつまでも待ちます」と駄々を捏ねた。。
その駄々を捏ねた結果が今回の個展である。
彼女が描く日本画の作品を軸に、彼女の作品の完成に至るまでのプロセスがわかるかなり気合の入った個展であることは確かだ。
これは僕個人だけでなく、中原亜梨沙という作家を知っている人間、そして知らない人間さえも巻き込んでしまう
大きなプロジェクトの第一歩なのだ、って僕は確信している。
 
--------Curator 米原康正
 
 
◾️プロフィール
 

 
1984 沖縄県生まれ
2005 東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻入学
2011 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程日本画専攻修了
都内を拠点に国内国外で活動中